王朝交代 2019 8 31

 多くの日本人が疑問に思っていることは、
「なぜ、韓国政府は、約束を守らないのか」ということでしょう。
 これには、理由があるのです。
韓国にとって、政権交代とは、一種の「革命」であり、
古い言い方をすれば「王朝交代」だからです。
 「革命政府」にとってみれば、
前政権の「約束」や過去の政権の「約束」を破棄してこそ、
政権交代という「革命」は成就するのです。
 そういうわけで、今、文在寅政権と何らかの「約束」をして、
日韓関係が「平和」になっても、
政権交代があれば、そういう「約束」は破棄される宿命にあります。
 日本と違って、韓国の権力闘争は「命懸け」です。
そういう「命懸け」の権力闘争に勝って、
やっと政権交代を成し遂げたら、
前政権の「約束」や「協定」が残っていたら、どう思うでしょうか。
「そんな約束は、即刻、破棄しろ」となるでしょう。
韓国にとって、政権交代とは、一種の「革命」だからです。
 2019年7月20日の「アゴラ」では、
池田信夫氏が、このような記事を書いています。
 これまでの経緯をみると、韓国政府には、それなりの一貫性がある。
つまり、前の政権の約束は守らないということだ。
 河野談話で合意したのは金泳三大統領だが、
その後も、大統領が代わるたびに慰安婦問題を蒸し返した。
 慰安婦合意は朴槿恵大統領のときだが、文在寅大統領は、それを反故にした。
日韓請求権協定は朴正熙大統領の結んだ条約なので、無視してもいいと思っているのだろう。
 つまり、韓国の政権には、国家としての連続性がないのだ。
儒教圏では「国」という言葉は、明や清などの王朝(政権)を示し、
それを超える「state」に相当する言葉がなかった。
 「国家」という言葉は、明治時代に日本で「state」の訳語としてつくられ、
20世紀に清に輸入された造語である。
 これに対して、中国では、易姓革命で政権が代わると、
前の王族は皆殺しになり、宮廷は破壊され、条約も破棄された。
 朝鮮半島でも、韓国の大統領は、ほとんど畳の上で死ぬことができない。
民主的な政権交代が根づいていないので、新政権は、つねに「革命」なのだ。
(引用、以上)
 日本は、国家としての連続性があります。
たとえ、首相が毎年交代しても、天皇制は不変だからです。
 もちろん、長い歴史において、
日本においても、政府レベルの「革命」は、何度もありました。
しかし、天皇制という「政治体制」は、2000年以上継続しています。






















































































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